知りたいのは、キレイゴトよりホントノコト、キラキラよりコツコツできること。
誰もが起業するときは希望や夢に溢れている訪問看護。しかし実際に経営・運営が始まると心が折れるくらい色んな壁にぶつかるステーションがほとんどです。
この「訪問看護ぶっちゃけ相談室」では、リアルな運営・経営の取り組みや考え方をご紹介していきます。
レセプト業務は、訪問看護事業において非常に重要な業務である一方、非常に手間がかかる業務でもあります。この業務が滞ると、正しく算定ができず報酬が減ったり、返戻が発生することでキャッシュフローに大きな影響を与えることも。そんなレセプト業務を外注するメリットやデメリットをお伝えします。
知っておきたいレセプト業務の外注の是非
訪問看護ステーションを運営されている皆様にとって、日々の業務は非常に多岐にわたります。現場での看護ケア、利用者様とのコミュニケーション、スタッフの管理や教育、そして営業活動や地域へのアプローチなど、多くの業務に追われているのが現状ではないでしょうか。そんな中、見逃してはならないのがレセプト業務です。
今回は、訪問看護ステーションの経営者向けに、レセプト業務を外注することで得られるメリットと、どのようなステーションに最適な解決策であるかをお伝えしていきます。
レセプト業務の外注を検討すべきステーションとは?
レセプト業務の外注が特に効果を発揮するステーションの例として、以下のような状況にあるステーションが挙げられます。
1. 営業やサービスに集中したいステーション
既存の利用者様へのケアはもちろん、ステーションの成長を目指して新規利用者を獲得するために営業活動に力を入れたい場合、レセプト業務に追われている余裕はないかもしれません。レセプト業務を外注すれば、営業やサービスに集中できる時間が増え、結果的にステーションの収益を向上させる可能性が高まります。
2. 業務量が多く、スタッフの負担を軽減したいステーション
訪問看護は、現場でのケア以外にもさまざまな事務作業が発生します。スタッフが過労になり、残業が増えると、モチベーションの低下や離職率の上昇にもつながります。レセプト業務を外部に委託することで、スタッフの業務負担を減らし、休息を確保することで労働環境の改善を図ることができます。
3. 新規に訪問看護ステーションを立ち上げるステーション
新規開業時には、レセプト業務が最初の大きな壁になることがよくあります。初めて訪問看護事業を始める方にとっては、業務の流れや保険請求の仕組みが分かりにくいことも多いでしょう。レセプト業務を外注することで、その部分をプロに任せつつ、安心して事業を軌道に乗せることができます。
4. 事務員やスタッフのレセプト業務を教育したいステーション
新しく事務スタッフを雇用した場合、レセプト業務の習得には時間がかかります。また、現場の管理者が教育に時間を割かなければならない場面も出てくるでしょう。外注業者と連携することで、レセプト業務を学びながら実務を進められるため、教育コストを削減しながら、スムーズな業務進行が可能になります。
レセプト業務の外注で得られるメリット
1. 業務の効率化と集中すべき業務へのシフト
レセプト業務を外注することで、煩雑な事務作業から解放され、現場でのサービス向上や営業活動に集中できるようになります。これにより、利用者様に提供するケアの質が向上し、ステーション全体の成長が促進されます。また、レセプト担当スタッフが退職して業務が滞るというリスクを解消することができます。
2. コスト削減効果
レセプト業務の外注は、コストがかかると感じるかもしれませんが、実際には専属の事務員を追加雇用するよりも外注費用の方が低コスト済むケースが多いです。また、看護師が残業してレセプト業務を行うことによるコストや、新人スタッフのトレーニングにかかる教育コストを考慮すると、外注の方が総合的にコスト削減につながることがよくあります。
3. キャッシュフローの安定化
レセプト業務が正確に行われない場合、報酬の支払いが遅れたり、返戻が発生するリスクがあります。外注することで、このリスクを最小限に抑え、キャッシュフローの安定化を図ることができます。正確な請求が行われることで、事業運営もスムーズに進むでしょう。
4. 教育コストの削減と育成支援
新人スタッフが入る際、レセプト業務のトレーニングに時間をかけることは、他の業務の進行に支障を来す可能性があります。外注業者がサポートすることで、業務を進めながら自然に業務知識を習得できるため、教育コストも削減でき、スムーズな運営が可能になります。
デメリットとその克服
レセプト業務を外注するデメリットとしてよく挙げられるのは、費用の問題です。しかし、実際に我々が対応しているケースでは、専任の事務員を追加雇用する場合や、看護師がレセプト業務を兼務するよりも、外注によるコストの方が安くなるケースが多いです。また、新人事務スタッフの教育にかかる時間やコストを削減できる点も大きなメリットです。結果的に、レセプト業務を外注することで生まれたリソースを営業やサービスの向上に使うことで、費用のデメリットを十分に上回る成果が得られます。
迷った時は、まずはご相談を
もし現在、レセプト業務の外注を検討している、または訪問看護ステーションを立ち上げたばかりで、何から始めれば良いのか分からないという方がいらっしゃれば、ぜひお気軽に訪問看護レセプト相談室までご相談ください。
Zoomでの相談やお見積りも承っております。皆様のステーションに最適なプランをご提案し、業務の効率化と経営の安定をサポートいたします。訪問看護ステーションがより成長するためのパートナーとして、ぜひ一度お話しさせてください。